一週間ぶりのご無沙汰です。
最近、また百均業界界隈で話題になっている商品で、プラバンにインクジェットプリンタで印刷して、トースターで焼くと固くなって縮むプラバンがあるとの事で、試しに購入してみました。当初はダイソーで購入しようと思ったのですが、地元2軒、隣町1軒足を運んたところ、売れ切れ。発注は掛けているが、なかなか入ってこないとの事。インクジェット非対応の物は、どの店にもあったのですが……。
この手のハンドメイド商品には非常に興味があるので、検索してみたところ、百均のセリアでも同様品が売っているとの事で、地元のセリアに足を運んだところ、在庫がありました!
▲パッケージはこのようなものです。
ハガキサイズ(148x100mm)の物が3枚入っています。種類は、ホワイトプラバンと、半透明のフロスト(半透明)プラバン2種。各々のインクジェットプリンタでの印刷方法に変わりは無いようです。今回は、ホワイトプラバンを例に挙げて、紹介していきます。
先ずは、一度、ハガキサイズの用紙(百均で30枚入っているマットハガキを利用しました)に試し印刷を行い、サイズのイメージを掴む事をオススメ致します。私はPhotoshopと、Illustratorでデータを作成しました。
▲自作のエッグタルトの写真です。この画像を縁取りしました。
イラストは、縮む際に、色が濃くなりますので、40%程度に薄くした方が望みの色が出やすいようです。お好みで調整してみて下さい。
▲トリミングを行った後の状態です。
基本的に、トースターにて熱を加えると、かなり縮みますので、1枚にオブジェクトは1〜2つ作成……と、いう捉え方が良いかと思います。ただ、1枚のシートに2つのオブジェクトを配置すると、トースターで加熱した際、ヨレヨレになってしまう場合がありますので、1シートに対して1オブジェクトが良いのかも知れません。
▲Photoshopを利用される方は、この値を40%前後にすると良いと思います。
▲不透明度処理を行ったところです
先ずは、感覚を掴むべく、一般のマットのハガキサイズ用紙に印刷を行いました。
▲マットハガキに印刷。この時点では、40%に設定しているので、印刷結果は薄いです。
間隔や、穴あけパンチで穴を開ける場所のイメージを掴めたら、実際にプラバンへ印刷します。ざらざらした方が印刷面です。
今回は、1枚のシートへ2つのオブジェクトを印刷しましたので、2種の方法を採ってキーホルダーを作ってみようと思います。タルトの周りに余白を残す方法と、輪郭に沿って切り取る方法の2種です。さぁ、結果はどうなりますかね……。
▲印刷後は印刷面に触れないよう注意書きがありました
また、キーホルダーとして利用する場合には、パンチで予め穴を開ける必要がありますが、加熱時間などにより、穴が小さくなりすぎて、チェーンが通りにくくなりますので、ご注意下さい。紐のタイプや、金具で留めるタイプのものを選択するのもアリかと思います。穴を開ける場所に迷った場合には、穴を開けたいところに『×』マークを付けて、穴あけパンチの裏側から狙いを付けて穴を開けるのも一つのテクニックでしょう。
▲印刷が終わりました。ここからが、もうひと勝負です
印刷が終わりました。ここからハサミでカットします。私は、ハサミでカットしましたが、デザインナイフでカットする方法もあるかと思います。手に気をつけてカットしてみて下さいね。この時点で、キーホルダーを作成する方は、予め穴あけパンチで穴を開けておいて下さい。
さて、これから重要になってくるトースターでの加熱です。
▲加熱を行う前の状態です
トースターの受け皿部分に、少ししわしわにしたアルミホイルを敷いて、その上にターゲットを置いて加熱します。
トースターからの加熱時間の目安は、説明書によると、600W、800W、1000Wと各々変わってきますので、パッケージの裏面を良く読んで実行してみてください。自宅のトースターは1100Wだったので、何度も失敗してしまいましたが、縮み始めた時に、慌ててトースターから出さない方が良い様です。縮み始めて、変形が発生した後、再度平たくなります。そのタイミングで、トースターから出して、分厚い本などを2冊用意し、挟んで平らにする方法を私は採りました。3度失敗してしまいましたが、変形後に再度平らになるというマニュアルを見落としておりました;-(
トースターにて加熱している写真と、本を重ねて平たくする写真は、残念ながら、加熱・放熱するスピードが関係しているため、御座いません。申し訳ありません。
▲これが完成品です。幾度も失敗しましたが、コツは掴めました。しかし、発色が……
▲元の画像がこの大きさなので、どれくらい縮んだかお判り頂けますでしょうか?
ただ、不味そうな色のエッグタルトキーホルダーになってしまいましたね;-(
これは、データの作成に失敗したと言えるでしょう。10円玉と比較すると、この大きさです。かなり縮みますね。
発色が理想なものと異なり、美味しそうではなくなってしまいましたが、明るさなどの調整を行い、時間があれば、再チャレンジしてみようと思います。取り敢えず、ターゲットがヨレヨレになって、心配な余り、加熱を止めてしまうと、そのヨレヨレのまま硬くなってしまいます。必ずとは言い切れませんが、更に加熱していくと、不思議と平面化しますので、説明書裏面を参照に、加熱時間を調整してみてください。
また、出来上がったプラバンは、水にはある程度耐えますが、水に濡れた状態で、強く擦ると色が滲むことがありますので、要注意です。
後は、上記で述べた通り、チェーンなり、紐なりを利用して、キーホルダーとして利用してみましょう。一般的な穴あけパンチでは、加熱後、穴がかなり細くなりますので、細めで頑丈な紐式グッズか、ラジオペンチなどでリングを調整できるグッズも使えるかも知れません。今回は、セリアで売っていた『携帯ストラップパーツ』を購入し、装着させてみました。
▲パッケージ開けてしまいましたが、これにビニル包装されていました
このストラップは、セリアのロゴが土台に記載されているので、プライベートブランド商品なのかも知れません。
▲タルトの素材に、紐(携帯ストラップパーツ)を通してみました
どうでしょうか、ある程度形になって見えますでしょうか?
私はMacのIllustratorでデータを作っていますが、基本的にハガキサイズでプリントアウトできる環境があれば、印刷は可能かと思います。ご使用のOSで対応の印刷ソフトを上手く利用してみて下さい。別のオブジェクトを利用して、印刷・加熱を行ったところ、良い感じになった物もあるのですが、個人データが含まれる物が御座いました関係上、今回はエッグタルトだけの物を掲載させて頂きました。ただ、ヒトコト言わせて頂くと、「大変良い品物です!」と言えるでしょう。
最近の傾向は、百均グッズで創作活動が出来るようになっているように思えます。安価で創作が楽しめるのは良いですね。
あと、高熱の処理が必要となりますので、火傷や火事には十分ご注意の上、作業をお願い致します。
では、皆さまの成功を祈りつつ、今週はこれまでとします:-) また、来週お目にかかります。